洋書のすすめ『Kensuke’s Kingdom』by Michael Morpurgo

10月にデビー・マッコマ―の『Between FRIENDS』という読みやすくも長い洋書をやっとの思いで読み終え、その次に選んだのはイギリスの児童文学作家マイケル・モーパーゴの『Kensuke’s Kingdom』。

こちらは、英語学習者向けにおすすめの教育書出版社「SCHOLASTIC」から出版されているのもあって、字も大きく文章も読みやすい。これならそんなに時間がかからず読めるだろうと・・・

I disappeared on the night before my twelfth birthday. July 28,1988.”

という冒頭から始まる。煉瓦工場で働く両親が、工場閉鎖に伴い職を失い、そこから人生一念発起。船で世界を旅する生活をしてみたい、と一家3人とボーダーコリーのステラは大きなヨット、ペギー・スーで漂流を始めるが・・・嵐で船は遭難、12歳のマイケルは愛犬ステラとある無人島に漂着し・・・そこで、オラウータン達と暮らすひとりの日本人の老人、Kensuke(健介)に出逢い、彼に助けられながら生き延び、両親が迎えに来るのを待つ。

健介が、原住民のようにたったひとりで暮らしている訳は・・・長崎の原爆と第二次世界大戦が関係していた・・・

無人島でのサバイバルと老人とのこころのふれあい、そして歴史的背景に思いを馳せる・・・

以前読んだモーパーゴの作品も、第二次大戦によるホロコーストが深く関係していながらも、人のぬくもりと愛を感じさせられた。

(↓モーパーゴの『The Mozart Question』を読んだレビューブログはこちらです。

“The Mozart Question” By M.Morpurgo – AshiKath’s Diary

彼の作風はやはり、今回読んだKensuke’s Kingdom にも表れていたし、出会いと別れの先にさらに、感動のエピローグ。

ただ、字も大きくて厚さもなく、すぐに読める思ったこの本だが、意外にもサバイバル記の文章はそこそこ読み進めるのに根気が必要で結局、google翻訳にところどころ頼りながら、地道に読み進めることになった。

だが・・・

自分でも驚いてしまったのが・・・慣れない英語での読書なのに、最後のほうで、わたしは、読みながら涙が出てしばらく動けなくなった・・・小説を読んで泣く、というのは私にはなかなかないことなので、自分自身に驚いた・・・!Kensukeが、Michaelと別れるときに言った3つの約束、健介が語るのを思い出すだけでも、今も泣きそうになる・・・

この小説に、出会えて本当に良かった。宝物のような一冊。

英語学習という目的を超えて、本を読んだ先に得られるものは想像以上。今度はどんな洋書を読もうか・・・今からワクワク。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です