スマホを持たない人がうらやましい

スマホを持たないで暮らしていけている人と最近会う機会があり、そのことが頭から離れない。彼女は高校生のお子さんがいらっしゃるパート勤務の40代後半くらいの女性。 1年ぶりにお会いしたので、「久しぶりに会ったばかりで質問攻め…

感謝より協力~母の日に寄せて~

もうすぐ母の日。あのMother’s Dayって、日本では「お母さんいつもありがとう」ってカーネーションを送ったり、お菓子やお茶セットとか、ギフトを贈ったり、感謝の気持ちを伝えよう、ってなっていますよね。 昨…

生きている巨匠の作品に触れたい

小学3,4年生の頃の話。夏休みの読書感想文の宿題のために、図書室で本を借りましょう、と学校の授業で図書の時間があった。わたしは、とても優柔不断で、のんびりしている子どもだったので、時間内に本を選べず、そんな子供たちは、先生のところに並び、先生から渡された本を読むように、と私に渡された本は、ヴァン・ゴッホの伝記だった。

しょうがなく、その伝記を夏休みに頑張って完読した。ゴッホは作品がなかなか評価されず貧しい生活が続き、神経衰弱により銃で自らの耳を撃って、若くして亡くなった。そして、没後彼は世界的から評価をされ、いまや誰もが知る絵の天才、その絵画の価値は信じられないほどの高い値が付けられるようになった。読み終えた私は、感想文に「死んでから評価されるなんてなんだか納得いかない。生きているうちに、なぜ評価されないのだろう。そこが残念だと思いました」というようなことを書いて、学校に提出した。

そんなこともあり、生きている巨匠と思うような画伯がいると、とてもとても惹かれる。生きているうちに、そういう方たちが正当に評価をされるべき社会であってほしい!と。

そのうちの一人が、五味太郎氏。

わたしは昔から五味さんの絵が大好きで、ふたりの子どもが生まれてからは特に親しんできた。『まどからおくりもの』『おばさんのごちそう』なんかは私たちのお気に入りで繰り返し繰り返し読み、思い出深い作品。今でも大切に本棚に飾っている。

そして、昨年から、北海道の牧場を巡ったりして酪農に興味が湧いてきたわたし。牛乳の飲み比べを趣味のようにし始めたり、『しあわせの牛乳』という日本の酪農のものがたりを読んだり、そうしていると牛のことがもっと好きになってきたわけで。

そんなとき、インスタグラムで、五味太郎氏のオフィシャルサイトのある一枚の絵が目に飛び込んできた。

版画 「仔牛の春」 ※著者直筆サイン入り | 五味太郎 アネックス ショップ ※BASE (53annex-theshop.com)

なんて可愛いの!?

ときめく~!!!!

原作は1980年に出版された絵本、ということで。早速、図書館で絵本を予約し借りてきた。

春がきます、という一文はじまり・・・雪がとけて・・・草が芽をふいて・・・牛とともに、その季節が巡る様子が描かれるものがたり。文章はほんと”ひと言のみ”の短い表現なのに、1ページ1ページが本当に鮮やかで、風や土、原っぱの香りが心に浮かんできて、壮大なスケール感!!なんて素敵な絵本なのでしょう~!

中身を見せたいな・・・と思っていたら、なんとアニメーションも作られてた。ここに出てくる仔牛はもちろん一番かわいいけれど、人間のこどもとお父さんと・・・なんだか40年前の古き良き北海道を思わせる雰囲気。

https://www.youtube.com/watch?v=WlVze4LhicI

オンラインショップで販売されている、この『仔牛の春』の版画。66,000円。筆者直筆サイン入り。数量限定。

惹かれる、欲しいなぁ・・・生きている画伯の作品を買うということにはとても価値を感じるから、買っちゃおうかしら・・・

今、とても私を引き付けている、そんな絵を今日は紹介したくて、牛への愛をこめて、色々しゃべっちゃいました。

Wonderful Day! 

February 7th, I spend so much grateful day. 8:40am leave home, riding bicycle 30min to go to Kichijyoji movie …

老婦人と車の続きのはなし

お隣にすむ89歳の老婦人が、車の運転はしない、と約束していたご家族に内緒で、ちょこちょこひとりで危なっかしく車に乗って出かけていたという話。

車の鍵を、向かいに住む70代のご近所さんに預かってもらい、勝手に運転できない(=運転はもう卒業)ということで解決したと思っていたところ、鍵を預かっているご近所の男性がこの2週間海外旅行に行かれるということで、その間、わたしが鍵を預かることになった。

そうしたら・・・ご婦人が、うちを尋ねてきて「車に乗る用事があるから、鍵を貸してもらえないものかしら?」と言ってきたのだ・・・あちゃー。

もちろん、わたしは「お向かいのおじさんから、お子さんが心配されて鍵を預かることになったわけだから、鍵は本人に渡さないように」と頼まれているので、お渡しできないんです。と低調にお断りをした。

すると、ご婦人は「息子と娘は、たぶん最近高齢者の運転で、事故とかニュースで聞くし、実際身近なところで何かあったんだと思うのね、だから運転絶対しないで、って鍵を預かってもらうことにしたんだと思う。でも、おかしいわよね、あなたもお向かいの方も、責任を感じる必要はないの。わたしは自分の責任で運転するわけだから。」

と強気・・・

「やっぱり、お子さん達は心配なんですよ、タクシー使っていいって言われて、タクシーの電話番号もケイタイに登録してもらっているなら、タクシー乗られたらどうですか?」

と提案するも、

「わたしは、関わっている協議会の会議が来月までで終わるから、その最後の会議に行くのに車が必要なのよね、その帰りに何か所か買い物とかで寄ってから帰りたいから、その都度タクシーを呼ぶのもちょっと不便だし」

「おかしいわよね、だって私の車なのに、わたしが鍵を持たせてもらえなくて運転できないなんて。わたしは自分の責任で運転するわけだから」

息子さんとのお約束、ということなので、どうしてもと言う場合は息子さんに連絡してもらわないといけないみたいですよ、と向かいのおじさんからの言いつけどおりに対応すると

いつも温厚で、穏やかな上品なご婦人が「わかったわ、息子に連絡すればいいのよね、それで何か言われるなら、わたし息子とケンカするわ」

なんて言って、帰っていった・・・

あらら・・・

でも、息子さんに「車が必要だから鍵を返してもらいたい」とは言えないはず、だって1年前から車の運転をやめていることになっているのだから・・・汗

さらに、ご婦人は「でもねぇ、わたし車はなるべく運転していないけれど、こうやって鍵を取り上げられて運転しないと、勘が鈍ると思うのよね・・・そっちのほうが危ないんじゃないかしら」

なんていうものだから・・・呆れてしまった。勘が鈍るってまだまだ運転する前提なのかい!!??

ご婦人が帰られてから、わたしはこっそりすぐに娘さんに電話をして、状況を説明した。「あら・・・それは困りましたね・・・弟にすぐに連絡します」って。運転はしていない、なんて大嘘ついていたことがわかり、戸惑っておられた様子。

老人は手ごわいわ・・・

老婦人と車

「道路にはヤクザがいる」と言っていたのはわたしの父である。

運転免許をとってまだ年数の浅い20代、まだ実家暮らしだった頃。帰りが遅くなったという姉を駅まで迎えに、一人で夜遅くに車を運転しようとした私に「危ないぞ、お父さんもついていく」と言って「大丈夫だよぉ」と言う私に言った言葉だ。・・・