新鋭ピアニストの演奏を聴きに新浦安まで

若手ピアニストのコンサートに足を運びたい、と常々思っていてやっと2,3年前から本腰を入れて(?)色々行けるようになった。仕事もフリーになったことと、子ども達もだいぶ手がかからなくなったので、身軽になったこともある。

そんな中、たまたまInstagramで、千葉県出身の黒木雪音さんの演奏動画が目に入った。たぶんおすすめか何かで出てきたのだと思う。かわいらしい外見からは想像できないような超絶技巧で演奏している迫力に目を奪われ、生で彼女の演奏聴いてみたいなぁ、とそれから彼女のInstagramをフォローし、コンサートはないかなぁ、とチェックしていた。

なかなかないな・・・ぴあとかイープラスでも時々、良いコンサートないかなぁと検索して数か月先までの予定を立てるのが、気分転換のひとつになっているけれど、黒木雪音さんのコンサートなかなかない・・・

と思っていたところ、9月半ばに、ぽん、と彼女のInstagramにソロリサイタルのお知らせが・・・!!

これまで色んなコンサートホールには行ってきたけれど、新浦安にあるJ:COM浦安音楽ホールは知らなかった・・・新浦安か・・・遠いかしら??

でも、10月4日(金)なら行ける!と思い立ってチケットを購入し、西武線と東西線、そしてバスに乗り換え、繰り出した。浦安までは思いのほか、行きやすくて近く感じたな。

さて、そして浦安音楽ホールはいかほどに・・・!

とても、きれいで音の響きも良く、広さも心地よきホール。

20代半ばの黒木さんの選曲には痺れた・・・センスいい!!1時間のリサイタルとは言っても、レベルが高すぎるような内容が濃いものなのに、チケット代が安すぎると感じたくらい。だって、彼女のピアノは、一流ですよ。

リサイタルではマイクを握って、最初と最後に自らピアノという楽器への想いなど、お話もしてくださって、なんとこの日は、千葉県で初めてソロリサイタルをする日だというのだから、そんな記念すべきコンサートに来られてわたしも幸せ。

どの曲も、とても大人っぽくて、でも彼女の演奏というのはふっくらしているけれど、粒感がしっかり感じられ噛めば噛むほど甘みを感じられる美味しいお米のような、そんな感じのイメージ。超絶技巧の難曲を美しく、気持ちよく弾く彼女は天才としか言いようがない。

個人的には、一番最初に弾いたシューマン作曲=リスト(変奏)の『献呈』、たぶん初めて聴いたと思うんだけど、こんな曲に出会わせてもらえて、心の中から感動の泉が沸き上がるようだった。

黒木雪音は日本のこれからのクラシック界にはなくてはならない、新鋭ピアニスト。

5月14日19時より紀尾井ホールでのソロリサイタルも決定(速報)!!

一度はぜひとも聴いてみるべきピアニスト。今後のますますの彼女のご活躍に期待している。