こういうのが人間だものね、と喜ばしいと思うことは、やはり音楽を聴いて心が震えたとき。
昨日は、息子の中学校最後の合唱コンクールがあった。
うちの息子は現在14歳の中学3年生。この一年で、大きく成長し、写真を見比べるともはや別人のよう・・・そんな彼の通う学校の秋の恒例行事、合唱コンクールが地元のコンサートホールにて開催された。昨年も、息子のクラス曲「あなたへ」というバラード曲の哀愁感にばーんと心に刺さりまくって、涙がこぼれ、涙をこらえて頭痛までしてくるほどに感動してしまったアラフォーのあたし。
今年はどうかしら?と思い、小学校が休みだった下の娘を連れて聴きに。「となりでママは感動でお涙流してるかもしれないけれど、よろしくね」って言ったら、「親が歌を聴いて泣いちゃうってね・・・苦笑。どうしたらいいものか・・・」と言われた。
今年は、学年の課題曲は「ほらね、」これまた涙誘うわ・・・
”涙が止まらない日があったら
ゆっくりそっと歌を歌おう” っていうところが特に。
なんでこんな涙が出そうになるか。
普段見ないような、息子の一生懸命に歌っている姿に母親としてこんなに立派になっている、という喜びがこみ上げてくるのもあるだろうな。本人は、「笑顔で歌わないと叱られるからさ~感動で泣くとか意味わかんないんだけど。」なんてしらっとしてたけどね(笑)
ほかのクラスの歌も素晴らしくて、こんな難しい曲を選んで練習を重ねていった彼らの努力や、楽しそうに、そして体を揺らしながら歌うところにも。小学校の1年生の頃から知っている子たちのことも、久しぶりに目の当たりにしても「あの時こんな小さかった、あんなことしゃべってた子がこんなに大人っぽくなっているなんて・・・」とうるうる・・・
そして、わたしは改めて思った。日本の学校教育の素晴らしさも。日本特有だと思うの、クラスで一丸となって、合唱を作り上げていくって。友情や思春期に悩む心の変化、自然豊かな季節を感じる喜びをメロディーに乗せて、心とカラダで感じながら歌う、男子も女子も学校へ対する嫌気がある子も、やる気はそれぞれなのに熱い先生に「心がこもっていない!やる気がかんじられない!」なんて叱られることもありながら、最後には見事に一つにまとまった合唱をやり切る。何かをやり遂げる、協力して、そしてそれが歌で、一人ひとりが何かを確実に”感じる”。
驚いたのは、中間テストに修学旅行、進路指導(三者面談のスケジューリング)で超多忙なはずの担任の先生が一人ひとりにメッセージカードを書いて「きみの歌っている時の笑顔が素敵です!いつも、あなたの周りには柔らかい雰囲気ができているなって感じてます。自信もって本番でもその笑顔で歌ってね」なんてはからいも。先生の純粋な想いに生徒の母までド感動しちゃいました。
当日は、目が潤む程度で感情は抑えられたけれど・・・
一晩明けて、今朝昨日録画した合唱の動画をひとりで観ていたら、案の定
泣き出してしまったわたし・・・笑
はぁ、感動してもうた・・・
来年は、下の娘が中学生に。合唱コンクールがまた楽しみでならない。
合唱っていいよな~