先日、新所沢にある老舗ジャズハウス”Swan”へ、昨年知り合ったジャズシンガーの方のライブがあるというので足を運んできた。彼女の歌声も素晴らしいながら、わたしはジャズの楽器のリズムに心躍った。
ジャズに心躍るとは実は思ってもいなかった。
思い起こせば、大学生から20代の頃は、背伸びしたい気持ちからジャズをけっこう聴いていた。ビル・エヴァンズとか、ハービー・ハンコックとか。さらに、US３も大好きでCDはほとんど持っているくらい。しかしながら、なんとなくジャズを聴くような暮らしからは程遠くなり、30代半ばからは、もっぱらクラシック派に。クラシックの弦楽器とかピアノとか、落ち着いた音楽を好むようになっていた。
それが昨年、偶然、ある人に誘われて彼女のジャズライブに行ったら、演奏しているプロのジャズミュージシャンの演奏に魅了されてすっかりファンになった。特にピアノとコントラバスのおじさんがサイコーで、彼らに「ファンになったので、ライブ情報教えてほしい」と声をかけて、フェイスブックでつながらせてもらってその流れで、
その1か月半後の七月上旬、吉祥寺のジャズハウス”sometime”にも行き、相当ノリノリでジャズに心酔したわたくし。マンハッタンなんか飲んじゃったりして。
今度はピアノの井上さんのライブにも行きたい、とその時思いながら、ライブスケジュールはチェックしていたものの、息子の受験で、塾への送り出しなんかが地味に忙しくなり、娘も小学校卒業、ばたばたと母親業をこなしていたら・・・
先月のライブに行くときに、家で「ママは実は、昨年から10年ぶりのジャズブームが到来していたので、今日の晩は、ジャズライブに出かけてきます」
と夫と子どもに伝えた。
その時、15歳の息子に「ジャズのブームがきていたんだね。で、この1年で何回ジャズ聴きに行ったの？」と聞かれ、はたと気づいた。
昨年の7月に吉祥寺のサムタイムに行って以来、行ってないやん。1年ぶりやんって・・・苦笑。
「えっとね、5月と7月の2回でした・・・」
息子には「うわぁ、静かすぎるブームだね」と笑われた。
確かにね・・・ブームとか言っておいてね。
今年は、もっと生のジャズライブ聴きに行きますわ。
本当に楽しいから。そして、カクテルを飲むのも、本当に久しぶりで、ジャズを聴きながら、ジャズバーで飲むカクテルはほんと、格別。最高なオトナのひととき。
静かすぎるブームは、ちょい静かくらいに。
