人生初の手術はエキサイティング vol.2

卵巣嚢腫の摘出手術をすることになったという昨年の出来事。

ネットを検索して調べると”なりやすい人”とか”予防法”など色々書かれているが、わたしの担当の女医は、「原因不明なので、生活習慣の何かが悪かったとかは一切ないので気にしなくていい」とはっきり言ってくれた。病気といっても、痛くも痒くもなく、なんだか言われてみれば妊娠4,5か月?って間違えられそうにお腹がすこしぽっこりしちゃっているので、これがすっきりへっこむなら良いじゃん、っていう気持ちでうける手術。

女医の先生は、「デルモイドって通称呼ぶんですけど、このゴムボールのような丸い腫瘍のなかには、髪の毛とか内臓の一部とか、骨とか歯が入っているんです」っていうのだから「?」ってなった私。すると先生は「手塚治虫のブラックジャック読んだりします?」と聞いてきた。「あれに出てくるピノコって女の子いますよね、あれです」って・・・ますます「?」になった。

ピノコ?

家に帰って、本棚にあったブラックジャック文庫本サイズの13巻を引っ張り出して読んでみると、”奇形嚢腫Part2”っていう話に書いてあった・・・!

”たちかピノコもキケーノーチュやったよのさ・・・・・”

奇形嚢腫とはゴムのような袋につつまれた一種のできものだ

その袋の中はときどき人間の内臓そっくりだったり目玉や髪の毛だったりする

なぜこんなものができるかというと

もと 人間のからだになるはずだった胚種(たね)がどこかへまざりこんで育ってしまうのだ

さらに、わたしは『ブラックジャック』の奇形嚢腫Part1も読みたいと思い、古本でコミック2巻をアマゾンマーケットプレイスからぽちっと取り寄せて、それも読んでみると、「ピノコ」って嚢腫だったのか・・・なるほど、女医の先生が、髪の毛が詰まっているだろうって、わたしのおなかにいるこの腫瘍もピノコってことなのか、とちょっとばかりテンションが上がった。

どうやらネットを読んでいると、この卵巣嚢腫、かなりの頻度で若い女性に多く起こる病気だという。ってことは・・・わたしの卵巣って若いのかしら・・・!?

と思って、わたしは卵巣嚢腫の手術の話を母と姉にしたら、ふたりともすごく驚いて、顔をしかめて絶句している・・・「手術はいつ?お見舞い行くね」なんてとても心配して、姉なんぞ即座に私の手術日を手帳に書き込み、仕事の休みもとって病院で付き添う気満々。

それに対し、地方に住む義母に電話で報告すると「あ、そう~」とあっさり。まったく驚きもせず。「卵巣のってよくできるんだよね~、うちの妹もやったし、私も子宮摘ったことあるし、キャスちゃんの腫瘍なんて可愛いもんよ」って!

一瞬、心配もしてくれずうちのダンナと同様、この親子は他人に対しての関心が低すぎやしないかい!?と私は電話ごしに動揺した。でも、続けて義母は「手術は、腹腔鏡下手術でしょ、あれだとね、体の負担も少なくて、簡単に手術できてなーんの心配もすることないよ、大丈夫よ!」って断言。さすが、数々の苦難を乗り越えたくましく生きてきた義母は強し。そっか、とわたしも心が軽くなった。

ちなみに、当初は腫瘍の部分だけの摘出でいけるかもということだったが、結局腫瘍の大きさや術後の再発予防の観点と片方残っていれば問題はないということで、左卵巣と卵管をとることにしたのだが、女性系の臓器の摘出手術なんて、本来は他人に言いふらすものではないだろう。デリケートなものなのだから。最初は黙っていたものの、だんだん「ブラックジャックに出てくるピノコみたいなものがわたしのおなかの中にある」ということ「髪の毛が詰まっているらしい」などという驚くような人体の不思議について誰かに喋りたくなる衝動に駆られ、その後わたしの病気自慢が始まってしまった・・・病気自慢の話はまた次回へ続く―

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