日本人って、政治の話を日常的会話ではいたしません。ましてや、今年の民主党ハリス氏と共和党トランプ氏のアメリカ大統領選は過去にないまでに異様な接戦っぷりではあったものの、日本時間で言えば、11月6日午後にはトランプ氏勝利宣言が出されても、テレビでわぁわぁ報道されている傍ら、東京郊外の私が生活している日常では電車乗っても、街を歩いていても、アメリカ大統領選なんてありましたっけ?と言うほどに、アメリカのアの字も、トランプのトの字も聞こえませんでした。
そんなわけで、そわそわ、祈るような気持ちでハリス氏が大統領になる図を願っていたわたしには、がっくし気が滅入ってしまったのは、家のなかで一人ぼっち。なんと孤独を感じたことか・・・
夜に帰宅した夫に、「トランプが勝利したって知ってた?」と聞くと、「仕事が忙しくて知らなかったよ、へぇ、そーなんだ」とあっさり。
「わたしは、がっくしなんかすごく落ち込んじゃったよ、なんていうか、大人の人間性?真面目に真っ当なことをしている立派な人間が国のリーダーにならないで、他人を子どもみたいに下品で嘘っぱちならべて罵ったりする人でも、犯罪者と言われているヒトでも、お金と権力さえあればおじゃんにできて、そういう人を選ぶ人が半数以上いるんだもんね・・・」
ハリス氏は完璧ではなくても、良識のあるパワフルな有能な女性だと思っていたから、本当に残念だし、正直、ハリスが男だったらたぶん勝っていたと思うんだよね。
そんなことまで勝手に、自分のなかで分析していた。
「これでアメリカ人がどんなもんかわかってよかったじゃん」とも夫は言うし、わたしにはまったく関係ないことなのに(日本人だから投票権もないし、アメリカはよその国なわけだし)気落ちして落ち込むこのわたしのメンタルってなんやねん、って思ったわけよ。
好きか嫌いかで判断してしまいがちなわたしは、トランプのこと好きじゃないな、イーロン・マスクが投票直前に、一日1人決めて、一億五千万円あげるから共和党のトランプを支持してね、っていうのをやったというのも、嫌な奴だなぁ、と思ったけれど、お金がモノを言う時代なのね、悲しくもこれが現実。
さぁ、この先アメリカはどう進んでいくのかしら、遠い日本からあたしゃ、客観的に見守ることにいたしますわ。
個人的な好き嫌いではどうにもならんことが分かったからね。