2025年の秋。43歳、小児喘息ほぼ完治、雇われ仕事をやめてフリーでノンストレスの健康体。そんな私の身に、卵巣嚢腫ができた。
卵巣嚢腫、通称デルモイド。
その大きさは10センチを超えていたため、手術が必要です、ということで、人生初、体に手術入院をしてきた。
発見のきっかけは、尿漏れの悩み。テニスをしている時に、尿もれパッドをしていてもすごく漏れてしまうようなことが夏頃から顕著になってきていた。愛犬の散歩に出かけても、歩くたびにちょろちょろ。骨盤底筋を鍛えないとこうなるのかしら・・・と疑うことなく、やり過ごしていたが、この若さでこんなに漏れていたら、高齢者になった時わたしって、オムツしないと生きていけないじゃないの・・・って思っていて日々、あ~漏れてもうた(泣)・・・とひそかに悩んでいたのだ。
そんななか、介護職員初任者研修の講習を受講していた夏から秋。「高齢者の排泄」の章を講師の先生が説明しながら、談話を交えて・・・何かのタイミングで、その日の教室には女性しかいなかったので、「わたしも尿漏れの悩みあるんですよね」と打ち明けた。
すると、受講生の60間近のおばさまが「良い泌尿器科あるよ!わたしも先週行ってきたところ、ぜひ行ってみて!」と言う。そうね・・・泌尿器科ね・・でも、とテキストに目を落とすと人体の膀胱のしくみが描かれた図が目に入ってきた。女性の場合、子宮の下に膀胱があって、高齢者になると子宮を支える筋肉が弱ってきて下に落ちてくることがある、と。
受講生ので介護施設で働いている方が「施設でも子宮脱ってありましたよ、仕事してるときにね」
という。膀胱のはなしからのまさかの子宮脱!「ある本当にお歳を召した利用者さんの子宮が、外にでてきちゃったんですよねぇ」「えぇ・・・!!!で、どうしたんですか?」と皆で興味津々。
「しょうがないから指で押し上げて中に戻しましたよ、それしかやれないもん」
「ひゃぁ・・・!こわいねぇ」
なんて盛り上がった。
そんな話を聞いていたら、わたしは、はたと思い出したのだ。
そういえば、去年の秋に受けた子宮がん検診の触診で、お医者さんに子宮が大きいって言われたことないですか?って聞かれて、ないですって答えたんだけど、子宮筋腫の疑いありって健診結果に書かれたのだ。でも「筋腫ってみんなあるよ~」って友だちに言われて、がん検診の結果次第では(悪性の疑いありとか)婦人科受診してくださいね、って程度のことしか医者は言わなかったから、検診結果が陰性で行かずじまいだった。
「婦人科に先に行った方がいいかな?」と迷っていると、「そうねぇ、この際、両方行けばいいんじゃない?気になるなら、まとめて行っちゃえば」と講師の先生。
それもそうね・・・この図を見てたら、なんだか自分のカラダのことを一度ちゃんとお医者さんで診てもらっても良いかも、そんな軽い気持ちで、わたしは泌尿器科に行く前に、近所の大きな病院の婦人科に予約をしていくことにした。
婦人科で、まず触診してもらうと「あら、なんか体は細身なのにお腹だけ出てる?ちょっと触るよ~」と小柄でかわいらしい女医さんが、わたしの膣に手を突っ込み探り当てる。
「あら、なんか卵巣のところになにか大きいモノを感じる。ちょっとエコーも見させて」
そこから、エコー室でしっかり専門医にも診てもらうと片方の卵巣に大きな腫瘍ができているのが見つかったのだ。
「手術します」
手術で切除しないと自然には小さくなくならないのだという。場合によっては、卵巣嚢腫がねじれてとんでもない激痛が起きる場合のあるので、取りましょう、ということに・・・
おやまぁ・・・と人生初の手術入院が決まったのだった。