うちの夫は、寡黙で感情表現に乏しい男だが、映画はハッピーエンドじゃないとイヤだという。
そんな前置きをして、今年に入って私が観た映画2本を紹介。
1.『ペイ・フォワード 可能の王国』(2000年公開)
UNEXTの無料トライアルが切れる前に、映画でも観ておこうと思い、あの元天才子役、ハーレイ・ジョエル・オスメント主演の『ペイ・フォワード~可能の王国~』を見つけ、一昨日観たこの作品。

ひとりの少年の“ある行動”が、社会を温かに変えていく…
ケヴィン・スペイシーやヘレン・ハントら、実力派結集のドラマ。人間の善意のあり方を深く重く見つめたテーマ、ミミ・レダー監督の温かなタッチが巧みに融合している。
母とふたりで暮らしている少年トレヴァーは、学校の授業で個人の力だけで世界を変える方法を考えるという課題を出される。彼は一人の人間に親切にされたら三人の人間に同じことをするペイ・フォワードというアイデアを思いつき、実践していくことにする。
なんていう概要を観たので、夫や息子も誘ってみたが、ふたりとも忙しいからひとりでどうぞ、と言うので、あら、良さそうな映画なのに残念ね、と思いながら夜な夜な一人で観たのだが・・・
とても好きなストーリー展開、アメリカらしい入り込みやすい映画で、良いじゃん良いじゃんとハーレイ・ジョエル・オスメントの演技もさすがだわ、と見入っていた。
それが・・・最後の10分で、まさかの・・・!!!え!トレバー君が刺されて死ぬの!?
ハッピーエンドじゃない!!
という衝撃で見終えることに・・・茫然・・・
翌朝、夫に「あの映画、最後の10分でまさかのハッピーエンドじゃなかったから、観なくてよかったよ・・・」と言った。
その最後の最後に、悲しい出来事から人々にどれだけトレバーが人々に善い行いの輪を広げたか、というのがわかる温かなシーンが映し出されるのだけど、夫が観てたら本当にがっかりしただろう。
というのが、お正月に観た映画で同じようなことがあったから。
ということで、2作目は
2.『すばらしき世界』

今年のお正月は、本当にのんびりとした元旦だった。テレビもお正月の特別番組ばかりで面白くない、ということで、アマプラで映画を観ることに。
高1の息子が、「あ、すばらしき世界、これ良い映画らしいよ。(YouTube)ショートで誰かがおススメって言ってたのを見た」というので、じゃ、観てみようと。
役所広司の演技力が本当すばらしいし、リアルでなんだか真剣に見入ってしまうストーリー展開。幸せになってほしい、そんなふうに応援したくなるような、そんなお人柄の主人公・・・本格的に作りこんでいるリアリスティックな映画で一家四人、「すばらしき世界」なんていうポジティブなタイトルから安心しきって見ていたら・・・最後の最後で、まさかの・・・!
ハッピーエンドじゃない!
もちろん、ハッピーエンドではなくとも心温まる余韻を残してくれたのだが・・・
うちの夫は、見終えて「はぁ~」と大きなため息をついて肩を落としていた・・・
「ハッピーエンドじゃなかった、正月からがっかりさせられたね」
と本気で気落ちしていた。そんな彼は昔ディズニー映画の『カールじいさんの空飛ぶ家』をひとりで映画館で観て、おばあさんとの回想シーンで泣いたという。ディズニーはハッピーエンドしか作らないからね。
こんなご時世だから、映画はハッピーエンドで安心して観ていたいのよね、その気持ちはすごくわかる。
単純すぎる映画は退屈だけど、安心して心満たされる映画。そういう映画をやっぱりわたしも選びたくなる気がする。
そんなことを改めて思ったのだった。