『マディソン郡の橋』とメリル・ストリープ

メリルと言えば、この5月に20年ぶりの続編『プラダを着た悪魔2』が公開されて話題になってた。わたしも、75歳になる母がちょうど誕生日の月で、この映画を観に行きたいと珍しく乗り気だったので、姉と3人で鑑賞してきた。プラダを着た悪魔については語ると長くなりそうなので置いておくとして・・・映画を観終えてから、わたしがふたりに「わたしね、メリル・ストリープのファンだから、やっぱりこの映画観れて良かったわ」と言うと、「メリルストリープのファンなら、マディソン郡の橋も良かったよね~」と返してきた。

おっと・・・メリル・ストリープのファンだと公言しながら代表作『マディソン郡の橋』は観たことがなかったわたし・・・

姉と母から「え、マディソン郡の橋、観た事ないの!?あれは、メリル・ストリープがすごくきれいだったわよねぇ、」「そうそう、クリント・イーストウッドもかっこよくてねぇ。メリルは、あの映画のストーリーでは40代半ばで若くはないんだけど、本当に美しくて、ストーリーも、良い映画だよ~」と言われ、ファンだと言っておきながら観てないだなんて、恥ずかしくなった。

さっそく、帰ってからDVDをネットレンタルして観ることに。

言い訳すると、『マディソン郡の橋』はいわゆる不倫のラブロマンス映画の代表格だから、若かったころの私は観る気になれなかったのだ。このタイミングで観たのは良し!40も半ば(ちょうどあたしも44歳ですし)になったからこそ味わい深く余韻に浸りながら、なんなら後半は涙を流しながら作品に想いを馳せることができた。

メリルは、作品中のフランチェスカと同様に45歳、クリント演じるロバートは52歳(そして、クリントは撮影当時65歳だったとか!)。私なんぞ、夫のことは愛しているけれど、もうときめきという感情はなく、人生、人類愛というか、愛犬も含めた生き物全部にたいしての慈愛で生きていけそうだと満足してるのに、アメリカの映画やドラマを観ると、恋愛現役期間がずいぶんと長いのね・・・

そう言われたら、『プラダを着た悪魔2』だって、アン・ハサウェイもエミリー・ブロントもわたしとアラフォーだけど、恋愛真っ只中の設定だったな・・・

ある意味、彼らには感心しちゃう。

そして、メリル・ストリープは『マディソン郡の橋』のイタリア移民のフランチェスカ役がやはり違和感まったくなし。本当に素晴らしい演者だ。45歳でもあの人間性と繊細な美しさの表現・・・見事だった。

ついでに、細かいことが気になるわたし。『マディソン郡の橋』のリアルな情景感、人間味は素晴らしかった。にじみ出るのはその季節感と”汗”。2日目、ロバートがまた来てくれるかと待っているフランチェスカは、庭でひとり農作業をしていて、電話がかかってきて急いで家に駆け込んで電話をとってロバートと話すときに、ブラウスにちゃんとじんわり脇汗がにじんでいた。物語の設定は夏だから。こういうのがとってもよかった。畑からロバートに会いに行くために、その後、フランチェスカは着替えてから、ロバートと前日に会った橋に向かうのだ。

最初に会ったときも、「アイスティ飲んでいきませんか?」と声をかけてゴクゴクと冷たい紅茶を飲むのよね。

こういう細かい設定を含め、やっぱりメリル・ストリープはどんなときも知性と美貌を備えていて、わたしの憧れだと心底思うのだった。

先月は77歳のお誕生日を迎えたそうで!次はどんな作品でお目にかかれるでしょう。ずっと現役でいてほしい!