左卵巣に11センチ大の良性嚢腫デルモイドができ、摘出手術することになり、手術前日から入院した。手術当日の早朝に書いた日記。
2025.11.20朝

今日、この後1時間半後から人生初の手術!!昨晩はホキの中華煮という魚料理の夕飯。おいしかったけど全体的に量は少なめで・・・その後も間食せず禁食の朝を迎えダイエットが期待できそう。そして…わたしは手術中にできれば夢も見ずぐっすり麻酔で眠れるか、夢を見るなら良い夢が見たい!ダグ(愛犬)がかわいい夢か、イケメンが出てきてときめく夢か、ダンナがやさしい夢が(補足:現実でもやさしいけど笑)いいな~。あとは、おいしいものを食べる夢とか。どうかいい夢を見ながら手術が無事終わりますように・・・!!
なんというお気楽で低能な日記だろうか・・・(笑)
ついでに、手術の際は髪が肩にかかるくらい長い人は、2つ結びにしてください、というので、すっぴんで二つ結びにした自分はなんだか女子中学生みたい(顔のシミそばかすはみないこととして)。その二つ結びを自撮りした写真を娘やママ友にLINEに送ってみたりもし、娘からは”ワロタ”というシュールなネコが面白がっているという趣旨のスタンプが送られてきた。
病室は、追加料金のでない大部屋を希望していたが、空きがないからといって2人部屋をあてがわれたが、実際わたしひとりだったので、個室状態。手術前日の午後から病院入りしたが、ぴんぴんと元気な状態で、「ゆっくりしててください」など言われ、なんだか申し訳ないと思いながら静かで快適なベッドでひたすらのんびり過ごさせてもらった。
そして、ついに手術室に向かう時間になり、ナースが呼びに来てくれた。2階の病室から4階の手術室に向かうのにストレッチャーが用意されている。「あの・・わたし、歩いて手術室行けます」と申し出ると、ナースは「一応、儀式なんで仰向けで乗ってください」と笑う。待合室を抜けるところで、朝早く7時半頃から付き添いで来てくれている母と姉が出迎えてくれた。「おはよう~来てくれてありがとね、行ってきます~」と言うと、母は、仰向け状態の私に「まな板の鯉になっておいで」と手を振った。まな板の鯉、ですか。そうですね・・・(笑)
4階に到着すると、執刀する担当女医の先生が、わたしの左手の甲に黒いペンで「マーキングさせてね」と言ってハートマークを書いてくれた。「×って書くのなんかイヤなの」とナースに言う可愛くいう先生が執刀医だなんて、愛を感じる。マーキングというのは、左側を手術しますよ、という印だそうだ。

手術室に入ると、お~、大門美知子!ドクターXの場面のようだとワクワクした。手術台に乗せられ、麻酔をかけるマスクを口につけられると「眠っている間に終わりますからね~」と言われ、そう簡単に寝落ちするのかしら??と目を見開いてできる限り天井を眺めていたけれど、その後の記憶はまったくない!手術は本当に眠っている間に終わっていた。
誰かに呼ばれたような気がして、目が覚めたらいつもの病室のベッドにいて、母が「お~い」と言って手を振ってこちらを見ていた。午後2時半を過ぎたころだった。尿カテーテルが取り付けられ、オムツをしている状態だし、たしかにお腹のあたりはなにかテープが貼ってあるようだ。眠っている間にオシモの恥ずかしい部分もぱぱっと事務的に処置されていて、確かに寝返りをうつのも筋肉痛のような痛みがあり、しばらくは安静に過ごすが、翌日くらいは37℃台の発熱があり、ふたすら寝て汗をかいて、寝て・・・しかしながら、痛みは徐々に治まり、熱も2日ほどで下がり、すぐにトイレにも自分で行けるようになり、麻酔の副作用もなくご飯も普通に食べれるし、痛み止めも飲まずに回復。看護師さんからは「え!一回も痛み止め飲まなくて大丈夫だったんですか??すごいですね」と驚かれた。
わたくしの15センチ大のデルモイドの中身は、なんと真っ黒い長い髪の毛がいっぱいに詰まっていた!!あとは、脂肪の塊と歯か骨のような軟骨っぽいものが・・・A4サイズにカラー印刷された写真を数枚、先生が「これなんかどうかしら?あげる~」と言って見せてくれて、腹腔鏡手術で摘出した嚢腫のぱんぱんにつまった髪の毛はどうやってとったかというと、おへその穴を直径1.5センチほど開いてそこからからピンセットのようなもので、執刀医2人がかりでかき出したという。相当な量だったため時間がかかってしまったそうだ。それほどたくさん詰まっていたとは・・・(;^_^… 姉も母も画像を見て「ホラー画像だよね」と驚いていた。
退院するまでの3日間の入院はこれまた、神様から与えられた休日、というほど快適な時間だった。上げ膳据え膳、ひたすら暇な時間。せっかくなので、色々と本を読んだり、手芸もしたが、良かったのはノートパソコンを持参していたので、アマプラで映画『教皇選挙(コンクラーベ)』を静かな病室で観たこと。淡々としていながらもドラマチックで、集中して静かに観れる病室はとてもよかった。日曜の午後、病院自体、静かな時間帯だったので、途中で登板で出勤していた女医の先生が「何観てるの~?」って覗きに来たのもなんだかいい思い出。
今回、思いがけず大きな嚢腫ができてしまい左の卵巣、卵管を切除したが、さっさと切ってくださいという前向きな気持ちしかなかったわたしの精神状態はとても良かった。きっと、中には辛くて泣き出す患者さんもいることだろう。外科手術という初体験で近代医学、西洋医学のすごさを実感。この医学がなければわたしのこの病気を見つけることも治すこともできなかったから。
人生初の手術はわたしにとっては、エキサイティングだった!