”これしかできないんで”ってかっこいい

7月初頭、数年ぶりに贅沢行為をしたくて、満を持してネイルサロンに行ってきた。

兼ねてよりやりたかったフットのジェルネイルで、大好きなくらげのアートを施してもらった!くらげの手描きアートなんて珍しくないですか!?くらげは見ているとなんだか癒されるし、美しいし、大好き。山形にある日本一のくらげ水族館にまで行ったくらい好きなのだ。

水族館に行けなくともこの夏は、爪に水族館を作りました、なーんて(笑)

素足で過ごすことが多い夏は足元も少し華やかにして気分を上げていきたい。このくらげアートのデザインをしているネイルサロンのオーナー兼ネイリストの方は、数年前に一緒に起業塾に通った仲間。彼女は、その後、若者に人気の街で、ひとりでネイルサロンを開業し、数年たった今や正社員も雇い、法人化もした。すごいよ、ほんとに・・・

彼女のネイルの技術は”長持ちする”というお客が求めているネイルを施せること、そして手描きアートのその精密さ精巧さ、センスの良さ。わたしは、彼女のことを芸術家=アーティストだとも思っている。小さな爪になんとゴッホさながらのひまわりの絵だって一枚一枚筆で花びらを描くことができるの。まるで爪に美術館が現れたよう。

その技術を自分だけの一人ネイリストとしてやっていくのにとどまらず、結婚出産で職場を失った経験を生かし、女性がライフステージを犠牲にすることなく活躍できるネイルサロンを開業し、社員の育成も行っているのだ。この夏に、産休に入る社員さんを笑顔で送り出すのだという。戻る場所はあるからね、安心して出産してきてねっていう想いがあるそうだ。

私の方はというと、あれこれ手を出し、地に足がついていない・・・来年までの目標は、地に足のついた人間になること。よく言えば、わたしは好奇心旺盛で、チャレンジ精神も旺盛で、行動力はある。その一方で、わたしには”これ”という一つだけ突したものがない。

だから、わたしは、くらげと濃紺のキラキラした海を描いている彼女に、「あなたって本当にすごい方、尊敬している」と伝えると、さらっと彼女は「いやいや、わたしはこれしかできないんで」って言う。

かっこいいよ、自分にはこれしかない、これしかできないの、っていうものがあるって、ほんとにかっこいいし、憧れる。

わたしは自分の経験から会社を辞めたりする社員(かつてのわたしのことね・・・)さんって、経営者としては、不可抗力だから、せっかく手塩に掛けて育ててきた社員さんが辞めたりしたら、それって、自分じゃどうにもならないじゃない?社員さんの心だったり環境だったりが変わるのはどうにもできないから。わたしも辞めたときに、社長にはほんと悪いことしたなって申し訳なく思うよね、今思うと。だから経営者ってすごいよ、って言ったら

「それを含めてが経営者の仕事だから、キャサリンさんはその社長に対して申し訳ないって思わなくていいと思う。それに、わたしは社員が辞めちゃうのは自分の努力不足だと思っているから、あ、なんであの子は辞めちゃったんだろう、って過去のことをずっと悩んでいても、一ミリも良いことないじゃないですか。だからわたしは残ってくれているメンバーを大切にして先しか見ない。」って言うの。かっこよいですわ・・・

さらに「必要に差し迫られたらやるしかないから頑張るんですよ」と開業した苦労も、そうやって強靭な考え方でさらっと乗り越えている。

なんて素敵な女性なんだろう・・・

わたしの足元がとっても美しくなって、さらになんか心まで洗われて・・・

彼女のネイルサロンって、爪がきれいになるだけじゃなかった。

また、二か月後に行くのが楽しみ。今年は、足を眺めてたら熱すぎる夏を少しでもハッピーに乗り切れそう。